クローゼット

ヒールの靴が手放せなかった気持ちを紐解いてみた

この記事を書いた人
あやじま

ミニマリスト・整理収納アドバイザー。「スマホひとつで暮らしたい」などの著者。海外生活がきっかけでミニマルライフに目覚める。ラクして身軽に賢く暮らすコツを発信中。

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私のシューズクローゼットには、ミニマリストに目覚めた直後からずーっと手放す決心がつかずにとっておいた靴があります。ヒールのパンプスとサンダルです。

どちらも高さ8cmのヒール。(下のサンダルは足先も高くなっているので、実質5cmヒールってとこかな)4~5cmの中途半端なヒールだとキマらない気がして、なぜか8cmが多いのです。

私はなぜヒールを手放せなかったのだろう?

ヒールというものは、ちょっとの痛みを我慢すれば足がすらっと長く、背筋もシュッ伸びて、一気によそ行き感が出る。そう、シンプルに自分の足の短さに目をつぶることが出来るから、気を引き締めたい時見栄をはりたい時に履きたくなるのです。(これは私の主観であって、ヒールを履いている人は見栄っ張りだ!と決めつけているわけではないですよ)

まだまだ若いし(?)、見栄を張りたい(気を引き締めたい)時もきっとあるだろう!なんて思っていたんですよね。未来の自分に気を使っていたような感じ。

でもそんなシーンはここ2、3年で1度もやって来なかった。
友人の結婚式にお呼ばれした時は、なんの迷いもなくrepettoのバレエシューズ。

地面をペタペタ歩いているみたいで、冴えない?いや、そんなことはない。バレエシューズは確かに足は長く見えないけれど、でもrepettoならヒールと同等のランクまで、私のテンションを上げてくれることを、私はもう知っている。
色や素材をきちんと選べば、しっかり正装になるし、バレエシューズなら駅までダッシュOK、二次会のビュッフェ行列OK、引き出物重いのOK、帰りの寄り道OK。今の私にはこれがあれば十分だったのです。

少し脱線するのですが、数年前にインドネシアに駐在している友人の家に遊びに行ったことがありました。マンションから一歩も出歩いてはいけなかったので(徒歩移動が危険なため)、移動は全て車でした。徒歩5分のスーパーマーケットでさえも。
当時、「こんなライフスタイルだったら、もっとヒールが楽しめるな~」なんて会話をしたことを思い出しました。

結局、今のような徒歩(電車)移動スタイルじゃ、私にはヒールは無理なんです。行き帰りの電車はずっと立ちっぱだし、移動が多い日なんてかなりの覚悟がいります。そうそう、私は会社員時代、会社のデスクにビルケン(ぺたんこサンダル)を忍ばせていて、会社に着いたらそのサンダルに履き替えていました。はじめはトイレくらいこれで行っちゃえ~が、気づいたころには会議もそのサンダルで出てしまっていて。。
カッコよくキメたいから、朝ヒールをカツカツさせて家を出たのに、結果、ヒールでいる時間を出来るだけ減らそうとしてしまう。なんなんだ?これは。

そう考えると、ヒールを履いて見栄を張ることの代償って、大きすぎないか?自分の気分をアゲるためだけだったとしても、結局体を張らなきゃいけないじゃない。
どんなに高いヒールを履いても「ワタシ全然疲れません」なんて足をお持ちの方は、どんどん履けばいい。(いるよね、こういう方!とても羨ましい!)でも私のようなすぐくたばってしまう方なら、潔く手放してしまったほうがヒールを履きこなせない自分を卑下しなくて済むし、ヒール以外のアイテムを使ってスタイルアップする知恵がつく

東日本大震災で被災し、4時間かけて徒歩で帰宅した経験から、自分の足に合っていない靴で出歩くことの怖さも知っています。当時はUGGのムートンブーツを履いていたから、とにかく家の方向に向かって歩くことに集中できたけれど、こんな崩壊した地面をヒールで歩けただろうか?

ミニマリストのバッグの中身のブログで、最小限のものしか持ち歩いていないことをアピールすると「大地震が来たらどうするんですか?」なんてコメントをいくつか頂いたのですが、きちんと歩ける靴を毎日履くことが、私の地震対策です、とお伝えしています。

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最後に、毎シーズン我が家のクローゼットを見て、不要なもの必要なものを教えてくれるスタイリストのあさみちゃんにも相談したところ、「ヒールは好み。履くか履かないか、ただそれだけ。絶対持っておくべきベーシックアイテムでもないし、履きたくないならなくて大丈夫よ!」と言ってくれました。ありがとう、背中を押してくれて。

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そんなこんなで、私は2年越しで今日、ヒールを手放しました。

さ、痛い靴は全部手放そう!ヒールもなくて、大丈夫。

ご参考になれば嬉しいどぇす( ͡° ͜ʖ ͡°)

 

私が愛してやまないレペットのバレエシューズはLILIというシリーズです。
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